フォーラム 「世界の子ども 日本の子ども」 に参加して


2月9日 六甲にある学童保育所、どんぐりクラブ主催のフォーラムに参加しました。

始めは世界の子どもの話から。
インドネシアのロンボク島とホンデュラスの子ども達は自然と共に育ち、コミュニケーションが豊かです。
宗教心も強く“神とつながる事による安心感”を彼らは感じており、日本にはない心理だと思いました。
自給自足の生活で、食べ物のありがたみを肌で感じる環境で育っていました。


日本と違う文化、そして日本でも昔はあった風景がそこにはあったようでそれを知り、講師も参加者も 改めて日本を見つめ直すきっかけともなりました。


かわって日本では不登校生徒増加ということをよく耳にする時代になりましたが、どんぐりクラブを育っ た男の子もその中の一人でした。
(その子自身で自分の事を語ってくれ、感じもすごくいい子でした。)
しかし、その時タイのある村でホームスティをし、自分はなんで学校が嫌いなのかがはっきり分かった そうです。
彼は今“保育士になりたい”という夢のため地域でアルバイトをしながら通信制の高校に通い 前向きに生きていました。


「子どもは一人では育たない、群れの中で育つ」と、どんぐりクラブ指導者の森末さんは言います。本当そうだと思います。
親だけでなく、友達そして第三の大人の存在。
周りの人が子どもたちの安心 できるよりどころであり、大人と子どもが“よりそう”関係が子どもを育てる上でとっても大事だと教育評 論家の斉藤さんもいっておられました。


昔は当たり前にできてたことが今の大人の現状で難しくなってきている事は確かです。
でもけっして“しょうがない”だけですまされない問題もあります。
大人になれば子どもの頃の気持ちを忘れてしまいがちですが、それは子どもと接する事で気づかされます。
子どもは大人を見て育ちますが、子どものことは子どもに習え!です。
私も“よりそう”関係がどんどんつくれればいいなーと思います。                      (報告: 赤澤  史恵)





★当日のアンケートにいろいろ意見が寄せられました。そちらを紹介したいと思います!

なんといっても一体感が良かったです。
皆が皆熱心でまるで知り合いのようで、講師の方との距離が近く、なんだか観客が講師の方達を見守ってるような感じがいいですね。
どんぐりと同じように子どものことを考えている、子どもに対して優しく見守れる人たちが集まっていました。
印象に残ったのは斉藤次郎さんの話の中で「泥の呼び声」という単語がでてきたことです。
泥で遊ぶの嫌いじゃない、けれど財布が携帯が周りの目が…。
やっぱり自分はまだ子ども子どもと言ってみても何かしら思いとどまるところが増える。
ためらう部分が出てくる。
そんな子どもから大人へ向かうところで感じることが、 今の日本の子ども達と途上国の子ども達の関係でも感じるようになっているんだなぁと考えさせられました。
日本と途上国の関係って大人と子どもの関係に似ている気がします。
福井さんの「視点」の違いもそうですし、福永さんの「時間がゆっくり流れる」話もそう。
途上国への憧れは子どもへの憧れにつながっているんじゃないかと思いました。
こっちは途上国の暮らしに憧れたり夢見たりしていますけど、 むこうはこっちの暮らしに近づこうと一生懸命に努力しているって話は子どもの頃は大人になりたくて、 大人になったら子どもになりたいっていう話によく似ていると思います。
どちらも自分にないものに魅力を感じています。
でも実際「そう」なったら失くすものはたくさんでてきます。
子どもは大人になれるけど大人は子どもにはなれないように先進国が途上国の暮らしそのままになるというのもまた無理な話。
無理だから余計に憧れ、羨ましがるような気がするんですよね。
でも自分の持ってるものの良さを考えずにただ夢見るのはすごくもったいない事だし、 まずは自分の持っているもののよさっていうのを噛み締めたいと感じます。
成長してきて、確実に好奇心や素直さは後退しました。
でも子どものころにもっていなかったものはたくさんあります。
世界の子ども、日本の子ども。
聞いて、そして今考えて、「過去」はよかった「昔」はよかったと感じたとしても、 だから戻ればいいわけじゃなくそこから「今」に生かすヒントをつかむ。
「今」足りないものは何か。
「今」を否定して全部変えてしまうんじゃなくて「今」のよさも噛み締めて足りないものはどんどんプラスしていけばいいんだと フォーラム準備会で出てきた話が自分の考えから改めて出てきました。
「安心と信頼」「見捨てられないという感覚」「自分の役割」…話をきいているとプラスできる事はたくさんありました。
これは今を捨てなければできないわけではないですから、どんどん実践していけると思います。
もっと子どもの笑顔を見られるような環境を大人達が作れるならやるしかないですね!


斉藤さんの「おしつける大人、もてなす大人」の話が印象的でした。
子どもの笑顔だけを見たいと思うのでない、喜怒哀楽に満ちた子どもを見たいと思えるような大人になりたいと思いました。
人と関わることで人は育つって本当に思います。


生きてくうえで「つながり」が大切である事を改めて強く強く認識しました。
「つながり」の対象は家族・友人・恋人・物・神・時には悪い人や悪いものでも。
そして実際につながっているかどうかではなく、当人が「つながっている」と感じる事、実感している事が大切なのだと思いました。
あと、「表面的なつながり」ではなく「真からつながっている」と感じられることが大切だと思いました。


とてもおもしろいフォーラムでした。初めてでしたが、来年も来たいと思います。
実は私たちは自給自足の生活の田舎暮らしを目指して、去年神戸から岡山の山村に移り住んでいます。
今日インドネシアやホンデュラスやタイの様子を見せていただきましたが、 今の私たちも毎日水汲みと薪の用意を欠かせないという、日本では珍しく恵まれた暮らしです。
また神戸でしているプレイパークの子ども達をお泊り企画で岡山に誘い、泥んこになって異年齢で遊ぶ子ども達を目の前に見ることができます。
福井さんの言っていた「場」になっているのだと思います。




お弁当を食べる子供

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